在外公館派遣員の報酬について、興味を持っている人も多いと思います。
よく「海外で十分生活出来るだけの給料」とか言われていますが、実際に赴任するとまさにその通りだなあと思います。ここ数年で削減が進められたこともあって確かに外交官の方とは比較にならないほど抑えられていますが、節約すれば帰国までに結構な額を貯金する人もいますよ。
報酬の構成は、国内報酬と在外報酬に分かれています。国内報酬とは、基本給にあたるもので、こちらは派遣国に関わらず全員一律となっています。在外報酬とは、勤務地での必要経費として支給されるもので、国内報酬と同額もしくはそれ以上となります。
北米やヨーロッパなど先進国に派遣される場合は、在外報酬は低くなります。インフラが整っていますし、当然といえば当然かもしれません。逆にアフリカなど途上国に派遣される場合は在外報酬が上がります。公共交通機関がなく車を買うことが必須であったり、良質な食材が非常に高額であったりといろいろと出費がかさむ場合が多いので、その点が考慮されているものと思います。
二次試験会場の控え室に公館ごとの支給額が掲載されていますので、参考になさると良いでしょう。
海外での生活には色々とお金がかかるものですが、低利貸付制度なども充実していますので、手持ち資金がゼロでも安心して赴任できますよ。安心して、試験対策を進めてください。
2012年6月10日日曜日
2012年5月20日日曜日
一次試験の正解数と正答率
76回派遣員試験を受験なさった方、お疲れ様でした。二次試験も気は抜けませんので、しっかりと対策をされると良いと思います。
さて、ご質問を頂きました。
ご質問に対するお答えをする前にまずお断りしておきたいのですが、私は採用担当者ではありませんので選考基準に関して正確な情報は持ちあわせておりません。あくまで国際交流サービス協会とは一切関係のない私見としてお答えすることをご了承ください。私の書いた内容が元で損害が発生したとしてもいかなる責任も負えませんので、念のため。
私の感触では、正答率はさほど重視されていません。当の本人が正答率など考えずに回答しまくった結果合格したということくらいしか理由を挙げることはできないのですが、時に厳しい環境で最後までやりぬくことができるかどうかを試そうとしているのですから、解ける問題だけ解くというようなスタンスの受験者よりも、とにかくやりきるという姿勢でいる受験者のほうが好意的に見られるとしても不思議ではありません。
また、一般常識試験は一次試験の一つの要素でしかありません。必要最低限の素養を確かめていると思ってください。意外に重要なのが性格検査かもしれないと思います。公館によって事情はそれぞれですが、生活環境や人間関係などで悩んだ結果任期を全うできない派遣員もいます。しかし多方面に迷惑がかかるそういう事態の発生はどうしても避けなければなりません。したがって、本人は大丈夫だと思っていてもそのような可能性が予見される受験者は不合格になると思います。そういう意味では試験の結果に加えて、身上書の内容もかなり合否判定に関わっているのではないかと感じます。
一般常識試験の出来不出来に一喜一憂してしまうのも理解できますが、それが合否基準の大きなウエイトを占めているわけではないと予想されるため、二次試験に向けて着々と準備を進めていくのが正しい受験の仕方です。
以上、ご参考になったでしょうか。
さて、ご質問を頂きました。
今回(本日)、初めて派遣員の1次試験を受けてきた者です。このようなサイトを立ち上げてくださり、本当にありがとうございます。とても嬉しく、また大変助かります。私も地方に住んでいましたのでネットでかき集めた情報を頼りに対策を立てました。第三者の斡旋で受けるのも良いですが、自分で情報を集めて分析できるような人こそ派遣員に向いていると思いますよ。
おっしゃる通り、私自身は情報収集をネットに頼るしかなく、手持ちの情報の少なさはハンデではないかと感じておりました。(実力不足が一番のハンデなのはよく承知していますが)
さて、早速ですが、ご存じでしたら教えてください。
<一般常識の試験の点数は、「正解数」だけでなく、「正答率」も関係があるのでしょうか>
(昔受けた入社試験では、正答率が加味されることもあり、そのような場合は、時間不足になっても、最後にむやみにマークすることは避けていました)
どうぞよろしくお願いいたします。ぜひこれからもお力を貸してください
ご質問に対するお答えをする前にまずお断りしておきたいのですが、私は採用担当者ではありませんので選考基準に関して正確な情報は持ちあわせておりません。あくまで国際交流サービス協会とは一切関係のない私見としてお答えすることをご了承ください。私の書いた内容が元で損害が発生したとしてもいかなる責任も負えませんので、念のため。
私の感触では、正答率はさほど重視されていません。当の本人が正答率など考えずに回答しまくった結果合格したということくらいしか理由を挙げることはできないのですが、時に厳しい環境で最後までやりぬくことができるかどうかを試そうとしているのですから、解ける問題だけ解くというようなスタンスの受験者よりも、とにかくやりきるという姿勢でいる受験者のほうが好意的に見られるとしても不思議ではありません。
また、一般常識試験は一次試験の一つの要素でしかありません。必要最低限の素養を確かめていると思ってください。意外に重要なのが性格検査かもしれないと思います。公館によって事情はそれぞれですが、生活環境や人間関係などで悩んだ結果任期を全うできない派遣員もいます。しかし多方面に迷惑がかかるそういう事態の発生はどうしても避けなければなりません。したがって、本人は大丈夫だと思っていてもそのような可能性が予見される受験者は不合格になると思います。そういう意味では試験の結果に加えて、身上書の内容もかなり合否判定に関わっているのではないかと感じます。
一般常識試験の出来不出来に一喜一憂してしまうのも理解できますが、それが合否基準の大きなウエイトを占めているわけではないと予想されるため、二次試験に向けて着々と準備を進めていくのが正しい受験の仕方です。
以上、ご参考になったでしょうか。
2012年4月22日日曜日
在外公館派遣員制度とは?
はじめまして。
私は現在某国大使館にて在外公館派遣員として勤務しています。私のように大した学歴や経験も無い人物がいかにして海外で働く機会を得たのか、このブログで説明していきたいと思います。
日本政府は平成24年1月現在で205の在外公館を世界中に設置しています。それぞれ役割によって大使館や総領事館と呼ばれ、外交交渉や邦人保護など外交活動の最前線としての役割を担うことが期待されています。
在外公館の中では様々な立場の人が働いています。中核的にいるは、外務省に所属する外交官です。彼らは外国政府との交渉や情報収集、またトラブルに巻き込まれた日本人の援護を任務としています。日本の外交官はG8のなかではかなり少なく慢性的な人員不足の中での在外公館運営を強いられているのですが、何人配置するかは法律で定めらていますから簡単に増員することはできません。そこでさほど外交官でなくてもできる業務を現地職員そして我ら在外公館派遣員が引き受けることにより、外交官が重要な業務に専念できる体制を敷いています。
在外公館派遣員は、外務省の外郭団体である社団法人国際交流サービス協会の契約社員として採用され、世界各地に派遣されます。派遣員になるための条件は協会のページに記されていますが、日本国籍を持っていることと高卒以上であることなど非常にハードルの低いものとなっています。したがって毎年二回行われる採用試験で高得点を取ることが重要になります。
二次試験を突破してしばらくすると「あなたは○○大使館から内定が出ていますがよろしいですか?」と電話連絡があります。ここで受諾すれば内定書が交付され、後日行われる研修に参加します。研修を終えると一旦自宅に戻り、そこから猛スピードで海外転居の準備を進めていくことになります。
海外で働くという得難い経験ができるこの在外公館派遣員制度ですが、あまり知られていないこともあり、東京外国語大学・大阪外国語大学・神田外国語大学など外国語大学の関係者が先輩・後輩間で情報をやりとりして受験・合格といったケースが多いようです。もっと正確な情報を大勢の人が入手できるようになれば優秀な人材が派遣員になってくれるのではないかと期待しています。このブログが受験を考えている人の役に立てば幸いです。
尚、派遣員は機密情報を扱う場所で勤務する場合もあるため、業務上知り得た内容には厳しい守秘義務が課せられています。当ブログではそのような内容に関わることは一切お答えいたしかねます。
私は現在某国大使館にて在外公館派遣員として勤務しています。私のように大した学歴や経験も無い人物がいかにして海外で働く機会を得たのか、このブログで説明していきたいと思います。
日本政府は平成24年1月現在で205の在外公館を世界中に設置しています。それぞれ役割によって大使館や総領事館と呼ばれ、外交交渉や邦人保護など外交活動の最前線としての役割を担うことが期待されています。
在外公館の中では様々な立場の人が働いています。中核的にいるは、外務省に所属する外交官です。彼らは外国政府との交渉や情報収集、またトラブルに巻き込まれた日本人の援護を任務としています。日本の外交官はG8のなかではかなり少なく慢性的な人員不足の中での在外公館運営を強いられているのですが、何人配置するかは法律で定めらていますから簡単に増員することはできません。そこでさほど外交官でなくてもできる業務を現地職員そして我ら在外公館派遣員が引き受けることにより、外交官が重要な業務に専念できる体制を敷いています。
在外公館派遣員は、外務省の外郭団体である社団法人国際交流サービス協会の契約社員として採用され、世界各地に派遣されます。派遣員になるための条件は協会のページに記されていますが、日本国籍を持っていることと高卒以上であることなど非常にハードルの低いものとなっています。したがって毎年二回行われる採用試験で高得点を取ることが重要になります。
二次試験を突破してしばらくすると「あなたは○○大使館から内定が出ていますがよろしいですか?」と電話連絡があります。ここで受諾すれば内定書が交付され、後日行われる研修に参加します。研修を終えると一旦自宅に戻り、そこから猛スピードで海外転居の準備を進めていくことになります。
海外で働くという得難い経験ができるこの在外公館派遣員制度ですが、あまり知られていないこともあり、東京外国語大学・大阪外国語大学・神田外国語大学など外国語大学の関係者が先輩・後輩間で情報をやりとりして受験・合格といったケースが多いようです。もっと正確な情報を大勢の人が入手できるようになれば優秀な人材が派遣員になってくれるのではないかと期待しています。このブログが受験を考えている人の役に立てば幸いです。
尚、派遣員は機密情報を扱う場所で勤務する場合もあるため、業務上知り得た内容には厳しい守秘義務が課せられています。当ブログではそのような内容に関わることは一切お答えいたしかねます。
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