2014年5月5日月曜日

仕事とプライベートとの両立

派遣員を目指す人のほとんどは、仕事内容と同じくらい外国での生活に興味を持っていることと思います。実際の業務内容については前回簡単に説明しましたが、派遣員はプライベートをどのように過ごしているのでしょうか。

もちろん仕事をするために派遣されますので、仕事が最優先であることは間違いありません。大使館や総領事館の人員は限られていますので、例えば明日要人が来ます!という大一番で館員総出で頑張っている時に、ちょっと旅行に行きたいので休ませてくださいなどと言うようなことは許されません。忙しい時には一ヶ月の残業時間が軽く50~100時間に達することもあり、土日も休みなく働くということもあり得ます。睡眠が2,3時間しか取れない日が数日続くこともあり、体力的に厳しい中で正確に仕事をこなす気力と覚悟は不可欠と言えるでしょう。

ただし、休日出勤した場合はしっかりと代休がとれるようになっているなど模範的な労務管理がされていますので、あまり忙しくない時期には上司とよく相談した上で休みをとることも十分可能です。

私もそうですが、国内や近隣諸国に出かけて同期と再会を楽しむ派遣員は多いようです。一年も住んでいればだいたいその土地のことは頭に入りますから、まさにプロのアテンドを受けられます。

また、語学学校に通ったり趣味に時間を費やす人も多いですし、現地の邦人社会に溶け込んで任期満了後の働き口を探すのに勤しんでいる人もいます。派遣員になる人にはプライベートを楽しむことがうまい人が多いですね。

また、外務省は大使館や総領事館が設置されている地域を特勤度といって生活の苛酷さに応じてランク付けしているのですが、この度合いに応じて任期中に何度か公費で一時帰国できる制度があります。具体的な制度の解説については「休暇帰国」や「健康管理休暇」で検索すると出てくる公開情報に譲るとして、しっかりと心身の健康が保たれるよう配慮がされていると思います。派遣先によっては、治安が悪くて本当に家と勤務先の往復だけになり娯楽もほとんどないような地域もあると聞きますが、そうした地域に派遣されたとしてもこのようにある程度の福利厚生制度はありますので安心してください(ただし、退避勧告が出ているような地域には派遣員は勤務しません。)。

勤務環境や館内の狭い人間関係などに悩み、精神的に参ってしまう人は派遣員にも外務省の職員にもいますが、こうした休暇制度を活用したりオンとオフをしっかり切り替えることで、仕事とプライベートを両立させていくことは十二分に可能であると思います。

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